本日の日経平均は小幅に続落。日銀のマイナス金利解除を含む金融正常化思惑を“建て前”とした先週木曜からの利確賛成ムード、昨日の暴落によるテクニカルと市場マインドの悪化などを背景に売り先行で寄り付くと、10時半ごろには38,271円（－549）まで下落。売り一巡後は、今晩の2月米消費者物価（ＣＰＩ）を意識した「ドル円売り・日経先物売りポジションの巻き戻し」が膨らんで下げ幅を縮小。東証主力株は特色の乏しい高安マチマチの構図。

日経平均　38,797円　－22、Topix　2,657　－9
日経先物　38,460円、為替　147.44円/ドル
ＮＹダウ先物　38,866ドル　＋69

テクニカル ： フィボナッチ級数（0.382）を用いた調整メドは、（１）2月36,000円水準を基準とした場合は38,500円近辺、（２）年初の33,000円水準を基準とした場合は37,500円近辺。

本日の28,500円割れにより（１）はクリアしているため、底打ちサイン「安値から3日程度の騰勢継続・終値10日線超え」を確認できるようなら、本日安値38,271円を底値とする反騰トレンド入りが視野に。ただし、現時点では（２）への警戒も怠れない形状。目先は「5日線の攻防」が焦点。

中小型株は　7092　ＦＦＪ、3741　セック、7868　広済堂、7085　カープス、3984　ユーザーローカル、2491　バリューコマース、2749　ＪＰ、6047　Ｇｕｎｏｓｙ、5586　　Ｌａｂｏｒｏ、4425　Ｋｕｄａｎ、135Ａ　ＶＲＡＩＮ、5892　ＹＵＴＯＲＩ、9338　Ｉｎｆｏｒｉｃｈ、3905　データセクション、5588　ファーストアカウンティング、4736　ラッド、5868　ロココ、3858　ユビキタスＡＩ、3896　阿波製紙などに短期資金が流入。

東証グロース指数のテクニカルは、「陽の陰つつみ」がトレンド陽転を示唆。

【ウォッチ＆銘柄】

△　3064　ＭＲＯ
昨夕のコメントで「流動性高めの好トレンド銘柄のスイング狙い」としてピックアップ。鳥貴族（3093）の他、会員サークルで取り上げた神戸物産（3038）、ネットラン（7518）も好スタート。

△　5129　ＦＩＸＥＲ、5254　Ａｒｅｎｔ
ＡＩ関連のテーマ化復活狙いなら、右肩上がりの10日線をサポートラインとする好トレンド維持銘柄からの選択がおススメ。ここ2,3日の安値割れに際しては即時手仕舞いが賢明。

△　8308　りそなＨＤ　
会員サークルでは先週末に「完全利確」をご提案。直後の地合い悪化を買い直しチャンスとして注目中。九州ＦＧ（7189）も同様。

★　1570　日経レバ
地合い良化対策・リバウンド狙い双方の“最大公約数”として対応中。先週30,700円台までの上昇過程で大半を利確。本日の会員サークルでは、上記テクニカル要因（１）を念頭に27,500円割れでの買い増しをご提案。

明日も27,000円割れがあれば（ストレス玉の売却と並行した）小口追撃を計りつつ、上昇時は5日線を意識した軽めの回転を予定しています。

■　後記 ： 上記テクニカル要因（２）に加えて、来週の日米中銀会合に起因する波乱余地を踏まえれば、明日もストレス玉の縮小による3－5割の余力維持、手仕舞い条件の徹底方針はそのまま。

※　昨日お伝えした「新たな物色テーマに乗る」目的のみならず、将来的な「売りそびれによる大失敗」を回避するためにも、現況のような不透明感の高い環境では余力確保を習慣づけていただくのがおススメ。

★☆銘柄戦略 ： 今月序盤にお伝えした「一時停止 → 安全確認」方針を念頭に、明日も脇を締めつつ、テクニカル陽転や日米中銀会合の良好な通過を待って踏み込みを強める構えを継続。

もっとも、メンバーさんには極端に余力を空けていただいている状況が続いている他、個別物色の良化気配も軽視しにくいだけに、今晩のＮＹ次第では明朝にも☆★新銘柄の仕込みに取り組む予定です。

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