昨日のＮＹ株式市場は大幅続伸。ＦＯＭＣは3会合連続で利上げを見送りを決定した他、2024年末の政策金利見通しの中央値を4.6%とし、0.25％×3回分の利下げを示唆。パウエルＦＲＢ議長によるインフレ鈍化傾向、金融引き締めピークアウトへの言及も背景に「債券買い（金利低下）株式買い」が加速し、一日の高値圏で取引を終了。個別では景気敏感セクターが指数高を牽引。ナスダックもマイクロソフトを除く主要銘柄が軒並み買われて大幅高。

ＮＹダウ　37,090ドル　＋512
ナスダック　14,733　＋200
米10年債利回り　4.025％　－0.180
為替　143.00円/ドル
ＮＹ原油　69.47　－0.86
日経先物　32,860円　＋30

□　本日の展望 ： 買い優勢 ± 先物需給

ＮＹタイムの日経先物は、ＮＹ株高のプラス効果を長期金利・ドル円の軟化によるマイナス効果が相殺し、前日比＋30円の小幅高で取引を終了。よって、本日か買い優勢で寄り付いた後、引けにかけては来週の日銀会合を意識した上値の重い展開が本線。想定レンジは32,800－33,200円。

★　本日の戦略 ： 「日経のテクニカル良化待ち」の脱力対応！

積極派の方は日経平均のテクニカル良化（10日線超え） ・個別需給の改善を前提に、好トレンド持ち株の買い増しを中心とする踏み込み強化も妙手。新銘柄への飛び乗り買いはＮＧ。

ただし、日経平均のテクニカル不安、来週の日銀会合リスク、個別全般の「日経－アルファ」などへの警戒を怠るべき環境ではないと判断しているため、基本戦略としては３割＋アルファの余力維持、ストレス玉の戻り売り、手仕舞い条件の徹底などによるリスク管理を継続。