東京市場（12/13）　日経は3日続伸、個別は売り優勢

2023/12/13 20:06

本日の日経平均は3日続伸。注目の米11月消費者物価を経て騰勢を維持したＮＹ株、朝方発表された日銀短観における景況感の改善などを追い風に堅調にスタート。10時過ぎに33,104円（＋260）まで上昇した後、引けにかけては今晩のＦＯＭＣやテクニカル（10日線）を意識した売り物に押され、概ね32,900円台で持ち合う展開に。

東証主力株は日経高に反して売り優勢。東京エレク（8035）１銘柄で日経平均を100円強押し上げる歪な構図。

日経平均　32,926円　＋82、Topix　2,354　＋1
日経先物　32,810円、為替　145.55円/ドル
ＮＹダウ先物　36,642ドル　＋44

日経平均のテクニカルは3日続伸ながらも「3日連続の騰勢継続」とは認定しにくい連日の陰線引け。右肩下がりの10日線に沿って上値を切り下げた経緯からも「11月下旬からの調整トレンド内のリバウンド」までと捉えるのが賢明。

中小型株は　9166　ＧＥＮＤＡ、4813　ＡＣＣＥＳＳ、4880　セルシース、4318　クイック、2492　インフォマート、3133　海帆、4883　モダリス、4598　デルタ、1514　住石ＨＤ、3399　丸千代山岡家、4816　東映アニメ、1830　麻生フォームクリートなどに短期資金が流入。

東証グロース指数のテクニカルは、7連陰線により売り優勢の形状を継続。

【ウォッチ銘柄】

△　4431　スマレジ
24年4月期経常益予想を9.1億円から13億円に上方修正。3475　グッドコムアセット、9163　ナレル、5031　モイ、9423　フォーバルリアルストレートなどとともに割り切り対象でケア。

△　6406　フジテック、6370　栗田工業　
東証準主力系銘柄の出直り期待、押し目買いスイング狙いで継続注視。古河機金（5715）も同様。

△　3992　ニーズウェル
勘助氏注力中。北海道新聞社からの経費精算システム導入支援サービス受注を材料視。テクニカル良化も顕著に。ＦＩＧ（4392）は明日の動向に注目。

△　9166　ＧＥＮＤＡ、5033　ヌーラボ
テクニカル良化中の旧Ｓラボ銘柄を割り切り対象で継続注視。

■　後記：今晩のＮＹ市場は、ＦＯＭＣとパウエルＦＲＢ議長の会見内容なりの波乱含みの展開へ。メインシナリオは、（直近のマクロ指標が示すインフレ鈍化基調を背景とする）金融政策の現状維持、追加利上げへの消極的な見通しを好感した長期金利の軟勢・株式市場の騰勢継続。想定レンジは36,450－36,800ドル。
リスクシナリオとしては、市場予想をよりもタカ派な決着となった場合に加えて、市場予想なりの決着ながらも10月下旬からの大幅高の反動・利確の‘建て前’として利用された場合の急落を念頭に。

明日の日本市場は、来週の日銀会合前の模様眺めによる32,700－33,200円レンジの推移をベースとしながら、ＦＯＭＣ後のドル円動向を加減した推移が本線。上記のように日経平均のテクニカルはリバウンド相場の正念場を迎えているため、外部環境がプラスに作用すれば一気の33,500円トライも期待される反面、ネガティブに反応する場合には32,000円台半ばまでの下振れに警戒したいところ。

売買戦略としては、ＦＯＭＣやパウエルＦＲＢ議長の会見の結果、極端に市場マインドが良化する場合を除き、今週の主戦略としている「守り７：攻撃３」スタンスを継続。

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