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■ NY株展望 : 最高値更新トレンド継続 ± リスクイベント

週末のNY株式市場は続伸。前日の米1月PCEデフレータの無難な着地に続き、緩やかな景気減速を示唆した2月ISM製造業景気指数(47.8、市場予想49.5)が「FRBの利下げ期待」をサポート。長期金利の低下・ハイテク株安が進展し、14時台に39,120ドル(+123)まで上昇すると、引けにかけてもしっかりと経過。個別ではセールスフォース、アマゾン、インテル、IBMなどが指数高を牽引。


ナスダックも続伸にて連日で過去最高値を更新。エヌビディア、AMD、マイクロン、AMATなど半導体セクターを中心に主要銘柄が概ね堅調に推移。


NYダウ 39087ドル +90
ナスダック 16,274 +183
米10年債利回り 4.189% -0.068
為替 150.15円/ドル
NY原油 79.89 +1.43
日経先物 40,190円 +190




【主な政治・経済イベント】
3/5(火)中国全人代、米2月ISM非製造業景気指数
3/6(水)米2月ADP雇用報告、1月雇用動態調査(JOLTS)求人件数、パウエルFRB議長議会証言
3/7(木)ECB理事会
3/8(金)米2月雇用統計


■ NY株展望 : 最高値更新トレンド継続 ± リスクイベント


エヌビディアの決算(2/21)以降の半導体・AI関連を中心とするハイテク主導の最高値更新トレンドをベースとしながら、連日予定されているリスクイベントを加減した推移へ。想定レンジは38,600-39,500ドル。


最も警戒すべきは水曜のパウエルFRB議長の議会証言。市場では利下げ先送りがコンセンサスとなっているため、多少のタカ派発言は短期的な下押しにて解消する可能性が高いものの、9月以降への先送りを示唆した場合の株価急落、利上げ再開に含み残す場合の下落トレンド入りをリスクシナリオとして念頭に。


楽観シナリオとしては(ファンダメンタルズ面での利下げ条件は整っていない中)11月の米大統領選におけるバイデン現政権のサポートを目的とした24年前半の利下げ開始示唆 → NYダウ40,000ドル超え...に期待。


その他のイベントに関しては、中国全人代は深刻な景気後退基調に対する経済対策へのポジティブな反応が期待される反面、スパイ・軍事活動による台湾を中心とする他国侵略加速を強調した場合のネガティブ反応に要注意。※ NY株のトレンド陰転要因としては軽めにケア。


米マクロ指標に関しては、景気の安定感と利下げ余地を示す‘良いとこ取り’な内容 → 株価のサポート要因化が本命視されますが、コンセンサスに乖離した場合の乱高下にも配慮。


ECB理事会は実体経済を犠牲にしてもインフレを抑制したい欧州経済学者の悪癖による金融引き締め方針の維持が予想されますが、 マーケットは織り込み済みによる無反応が本線。


※ 日本株の売買戦略としては・・・、現在の日本株との相関性の低いNY株動向に過敏になる必要はないものの、NY株の本格的な調整トレンド入りに際しての悪影響は必至。日々のリスクイベントに絡めた乱高下は一過性のものかトレンド性を有するものかの判断が難しいため、米2月雇用統計通過まで ≒ 週内は一定の余力維持や手仕舞い条件の徹底にて退路を確保しながらマーケットに対峙するのがおススメ。

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