本日の日経平均は反落。寄り前に発表された3月日銀短観が4期ぶりの悪化により「日銀の金融緩和方針の長期化思惑」を高めた他、現在の151円台に対して想定為替レート（141.42）が低めに見積もられたことによる企業業績の底上げ期待を追い風に、寄り付き直後に40,697円（＋297）まで上昇。しかし、買い一巡後は「新年度需給の売り傾斜」を背景に急速に軟勢を強め、後場寄り直後に39,706円（－839）まで下落。直近高値圏で安定して推移したドル円やＮＹ株先物の騰勢が下支えとなって39,900円台まで切り返す場面もあったものの、引けにかけては戻り売り優位で推移。東証主力株は外需系の一角を除いて概ね軟調。

日経平均　39,803円　－566、Topix　2,721　－47
日経先物　39,870円、為替　151.35円/ドル
ＮＹダウ先物　40,320ドル　＋144

日経平均のテクニカルは、強めの売りサインとしている「5日・10日線のデッドクロス」点灯により、短期的には更なる下押しに警戒したい格好。

中小型株は　146Ａ　コロンビア、147Ａ　ソラコム、141Ａ　トライアル、153Ａ　カウリス、151Ａ　ダイブなど直近ＩＰＯ関連の他、2385　総医研、2330　フォーサイド、7022　サノヤス、2743　ピクセル、9517　イーレックスなどが局所的に短期資金を集める閉塞感の強い流れに。

【ウォッチ銘柄】

△　3996　サインポスト
勘助氏注力中。24年2月期営業益は0.66億円予想から1.02億円に上振れ着地。9519　レノバ、9331　キャスター、6312　フロイント産業、3996　サインポスト、8086　ニプロなどとともに割り切り対象でケア。

△▼　5033　ヌーラボ、4475　Ｈｅｎｎｇｅ、7342　ウェルスナビ
再戦狙いの条件とした「反発2日目の騰勢維持」は未達成。カウントのやり直し。

☆　3687　フィックスターズ
寄り付き直後に2,418円まで直近高値を切り上げた後、地合いなりの利確に押される格好。明日も現値近辺は強気に臨みながら、積極派の方は2,3●0円付近も追撃へ。

■　後記 ： 本日中の39,700円付近までの下落は虚を突かれましたが、年度替わりの特殊需給による日経（先物）の乱高下そのものは想定内。上記テクニカル主導の本格調整トレンド入り（4.5月天井のアノマリー）に警戒しつつも、明日もドル円が騰勢を維持する中での弱含むようなら毅然と対処していきたいところ。