本日の日経平均は暴騰。コンセンサスを上回った米物価指標（ＣＰＩ、ＰＰＩ）を受けた米金利の上昇に伴い149円台まで上昇したドル円に加えて、日銀会合のゼロ金利解除への警戒を「建て前」とした3/7からのポジション調整一巡感などを背景に買い優勢でスタート。節目の38,500円付近での売りバイアスの小ささから、引けにかけても先物での短期筋の買い（戻し）主導で上値を試す展開に。東証主力株は日経先物需給に連動しやすい値がさ・ハイテク株を中心にほぼ全面高。

日経平均　39,740円　＋1032、Topix　2,721　＋51
日経先物　39,520円、為替　149.11円/ドル
ＮＹダウ先物　39,182ドル　＋29

日経平均のテクニカルは、連日お伝えしてきた（１）2月以降の上昇分のフィボナッチ（0.382）押しに相当する38,500円水準を底値圏とする反騰トレンド入り優位の形状。

中小型株は　1773　ＹＴＬ、4813　Ａｃｃｅｓｓ、3778　さくらインターネット、9603　ＨＩＳ、6184　鎌倉新書、8613　丸三証券、3962　チェンジ、6315　ＴＯＷＡ、6191　エアトリ、7003　三井Ｅ＆Ｓ、6264　マルマエ、3498　霞ヶ関キャピタル、3687　フィックスターズ、5595　ＱＰＳ研究所、5586　Ｌａｂｏｒｏ、135Ａ　ＶＲＡＩＮ、4425　Ｋｕｄａｎ、5132　プラスゼロ、5246　Ｅｌｅｍｅｎｔｓ、3815　メディア工房、4011　ヘッドウォータース、4261　アジアクエスト、7356　Ｒｅｔｔｙ、5574　Ａｂｅｊａ、5892　Ｙｕｔｏｒｉ、4592　サンバイオ、4414　フレクト、1514　住石ＨＤ、7014　名村造船、6228　ＪＥＴ、6659　メディアリンクス、6578　エヌリンクス、5885　ジーデップなどに短期資金が流入。

東証スタンダード指数のテクニカルは、日経同様の反騰トレンド入り優位の形状。東証グロース指数は終値での5日線超えにより先週末での底打ち期待が浮上（するにとどまる格好）。

【ウォッチ＆銘柄】

△▼　6769　ザイン
データサーバー事業に新規参入。6226　守谷輸送機、4259　エクサウィザーズ、3415　Ｔ－ＢＡＳＥ、5248　テクノロジーズ、7719　東京衡機などとともに割り切り対象でケア。

△　2644　ＧＸ半導体日本株
半導体セクターの大半は今月前半のテクニカル悪化により、（世間の楽観ムードと異なり）売買難易度の高い環境が続くと判断。最大公約数として、★ 日経レバかこちらでの対応がおススメ。

△　4107　伊勢化学、3222　ユナイテッドＳＭ、1407　ウエストＨＤ
東証スタンダード・非ＡＩ関連から好テクニカル銘柄をスイング狙いで継続注視。

★　1570　日経レバ　
逆襲の土台固めの中核として対応中。月初の上昇過程で利確 → 先週火曜27,500円割れも買い向かった後、本日は日経高に呼応して一気に29,500円台まで上昇。「テクニカル悪化銘柄の乗り換え候補筆頭」対応が有効に機能してきました。

上記のように日経平均のテクニカル良化を踏まえ、明日の押しはターゲットプライスにて軽めに買い直しつつ、続伸時は脱力対応を意識したいところ。

■　後記 ： 明日の日本市場は、本日の暴騰により高まった利確バイアス、翌日の祝日やＦＯＭＣ、決算期末を意識したポジション整理などが重石となる39,500－39,800円レンジの持ち合いをベースとしながら、午後の日銀会合の結果を受けたドル円や先物需給動向を加減した推移へ。

※　日銀会合に関しては、マイナス金利の解除、ＥＴＦの新規買い入れ停止、長短金利操作（ＹＣＣ）の修正などコンセンサスなりの着地 → イベント通過による買い安心感の高まり...をメインシナリオとしてお伝えしてきた経緯から、40,000円台回復も楽観シナリオとして意識したい一方、39,200円割れのようなインパクトのある下落にも要注意。

攻撃面では、（Ａ）リバウンド ＋ アルファ狙い、（Ｂ）好トレンド銘柄狙いのバランスを軸に、押し目買い・上昇時の売りすぎ注意スタンスで対応。なお、ポジションの一定割合は、復活ムードが高まっている半導体 or ＡＩ関連の組み入れがおススメ。

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